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1: News茶畑がお送りします 2020/09/24(木) 11:07:59.43
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が展開するディスカウントストア「ドン・キホーテ」は本当に「大人になってしまった」(大原孝治前PPIH社長)のだろうか――。若者の購買行動をとらえ、M&A(合併・買収)で店舗数を増やし、今や国内小売業上位5位にまでのし上がったドンキ。隘(あい)路はないのか。(流通ジャーナリスト 森山真二)

● かつてドンキといえば ヤンチャな若者の店というイメージ

 平日の夕方。ドンキの店内にはターゲットにしている若者ばかりではない。年の頃なら、50代、60代とみられる主婦も目立つ。ある日の午前、ドンキ店内で60歳代くらいと思われる主婦が何を購入しているのだろうと何気なく見ていたら、若者に人気のサンダル「クロックス」の売り場にいるのである。

 かつてドンキといえば、“ヤンキー風”のヤンチャな若者が“ヤン車”と呼ばれるバリバリの改造車を、ブルブルいわせて駐車場に乗り付け、派手なカー用品を探すというイメージを抱く人が少なくなかった。ところが、実際の売り場では“おばさん”(失礼!)がクロックスを物色しているのである。

 ドンキにとって“ヤンキー風の若者”ももちろん上得意なのだろう。とはいえ、「年配の女性がクロックスとは?」と、不思議に思いながら店内を見まわしてみたら結構、年配の人が目立つのである。

 なぜ、こんなことを冒頭で書くのかというと、「ドンキは大人になってしまった。若者が離れてしまったかもしれない」とPPIHの前社長、大原孝治氏が昨年発言していたからである。

 今一度、その言葉を検証するために店舗を訪れたのだが、確かに客層は、明らかに中年やシニア層の人が多いようだ。

 「そりゃ高齢者層が増えているのだから仕方ないだろ」といわれそうだが、筆者には“ドンキは若者の店”という印象が強く、様変わりしたドンキには改めて驚かされた。

● 20年6月期決算は 増収増益と好調だが…

 ドンキの20年6月期決算は増収増益と好調である。

 31期連続の増収増益というから、「さすがドンキ、相変わらず若者に支持されているのか。やるじゃないか」と思っていたのだが、内容を精査すると、やはり、ちょっと様子が変なのだ。

 その理由は明白。業績を維持したのはひとえに、買収した総合スーパー(GMS)のユニーに助けられているからだ。

 そのユニーの好調も、いわゆる新型コロナウイルスの感染拡大による巣篭もり需要、内食需要を取り込んだためだ。

● 焼き芋よりも少ない 現在のインバウンドの売上高

 純粋なドンキを中心としたディスカウント事業の営業利益は前期比4.6%減。既存店の売上高、客数も鈍化傾向にあるがドンキ業態はこれまでインバウンド(訪日外国人)需要の取り込みに力を入れてきたことが仇(あだ)となった。

 そのインバウンドの売上高は、前期は売上高の約1割程度あったが、現在は店頭で販売している「焼き芋の売上高よりも少ない」(同社)という壊滅的な状況だ。インバウンドが雲散霧消状態となれば業績に響かないわけがない。

 「インバウンドの激減も一過性であり、インバウンドが戻れば業績も回復する」とドンキファンのお叱りを受けそうだが、インバウンドは確かに何年後かに回復する可能性はある。

 だが、業績をよく見るとかつてのような「ドンキ業態」の伸びも見られない。既存店の売上高が落ち込んでいるのだ。

例えば、新型コロナによる緊急事態宣言発令されて以降、ドンキ業態の既存店売上高は、3月が前年同月比12.1%減、4月が同10.2%減、5月が同3.0%減、6月が同9.4%減、7月が同9.4%減、8月が9.0%減だ。

 前述したように、ドンキの既存店売上高はインバウンドの激減、巣篭もり消費の影響を受けたことによるところが大きいと見られるが、その原因は一過性のものではなさそうなのだ。

● 新型コロナによる 「働き方の変化」が直撃

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/16b26efc2d9cf6624811f5ad6b6ebdbeb7b239ab
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【ドンキは「大人の店」になり、若者から見向きもされなくなっているのか】の続きを読む